今回は、京都市の西京区にある、ユニークな竹づくしの名建築カフェ、
「バンブーコーヒー」をご紹介します。
竹材がふんだんに使用された、歴史を感じる"和"の竹建築と、
竹のネオン×ドライフラワーがモチーフの、写真映えするカフェ空間。
バンブーコーヒーでは、全く異なるふたつの空間が楽しめます。
「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」の場所
バンブーコーヒーは、京都市の西京区にあるカフェです。
「一つだけ、どんなお願い事も叶えてくれる」というご利益で有名な、
京都市西京区にある鈴虫寺。
そんな鈴虫寺や苔寺、地蔵院へと続く道すがらにあるバンブーコーヒーは、
穏やかで静謐な空間のなかで、ゆっくりと一息つける、憩いの場所です。
こちらがバンブーコーヒーの地図です。
※カフェの専用駐車場はありませんので、
近隣のパーキングをご利用ください。寺院の駐車場は、参拝者専用です。
ちなみに、カフェのスタッフの方に確認したところ、
自転車の場合でしたら、お店の前に駐輪しても構わないとのことでした。
訪問の際は、事前にスタッフの方へご確認ください。
「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」の外観
バンブーコーヒーの外観は、一目見た感じでは
まったく異なる建物が並んでいるような印象があります。
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右手側は、まるで寺社の山門のような、歴史的な建築の入り口。
そして左手側には、和と洋を兼ねたおしゃれな雰囲気のカフェ。
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この二つの建物が、実は同じお店の一角というのが、
バンブーコーヒーのユニークで魅力的なポイントです。
「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」の敷地内の様子
お寺の楼門のような、荘厳な入り口をくぐると、
緑に囲まれた和風の庭園へと続いていきます。
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門からすぐの左側が、カフェのエントランスです。
"和"の空間から突然、ポップな竹のネオンが現れました。
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今回はお店がオープンしたての頃に伺ったので、
「鈴虫寺」からのお祝いのお花が飾ってありました。
さらに奥に進むと、カフェの和室が庭に面していました。
ふすまが開いている時は、庭側からも室内を見ることができます。
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至るところにフォトスポットが点在する、充実感のあるカフェです。
竹づくしの名建築「かぐや姫 竹御殿」
中庭に入ると、「かぐや姫 竹御殿」と書かれた
大きな立て札が掲げられているのが目に入ります。
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その更に奥の方へ目を向けると、カフェの敷地内とは思えない建築物が。
なんと、こちらのカフェの最奥には、
知る人ぞ知る「名建築」がそびえ立っているんです。
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後から調べて発覚したのですが、この「かぐや姫 竹御殿」は、
穴場や珍スポットとしても有名な場所なのだそうです。
2020年の時点では、この敷地内は閉鎖されていて、
足を踏み入れることができなかったのだとか。
今回訪れた2022年までの2年間で、建物のリノベーションや増築を行い、
カフェとして再復興されたみたいです。
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竹の職人が27年の歳月をかけて造った、”竹”づくしの建築。
かつて火災によって焼失した金閣寺の復興を願って建てられたようです。
壁、床、天井、さらには家具といった細部まで、竹細工で作られています。
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茶室のような雰囲気を感じる「傘張り天井」は、
京都の和束町にある「天空カフェ」の雰囲気を思い出しました。
和束町の天空カフェも、京都の高台寺にある「傘亭」という
茶室をモチーフにした魅力的な建築です。
別の記事で紹介していますので、そちらもご確認いただければ嬉しいです。
お手洗いのある建物や、外柵もすべて竹でできている、見事な空間です。
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「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」の店内①カフェエリア
竹のネオンが輝くエントラスを進むと、和風庭園からは想定外の、
開放感のあるおしゃれなカフェが広がっていました。
テーブル席やソファ席、壁に面した席など、お好みのシートを選べます。
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カウンター側の壁にも、竹マークのネオンが飾られています。
よく観察してみると、細かいところにカフェのコンセプトである
"竹"のモチーフが発見できて、楽しいです。
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ちなみに、カフェ店内だけでなく、庭園のガーデンテーブルでも飲食可能です。
外のテーブル席のみ、ペットも一緒に利用できるので、
愛犬とご一緒にカフェでゆっくり過ごすこともできますよ。
店内にはWi-Fiが通っていて、コンセントを使用できる席もあります。
作業目的としても最適なカフェですね。
「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」のメニュー
こちらがバンブーコーヒーのドリンクメニューです。
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ホットコーヒーは、深煎り・中煎り・浅煎りから選べます。
名産地で採れたコーヒー豆を使用したオーガニックコーヒーや、
オーガニックの紅茶、ストレートのフルーツジュースなどがあります。
カウンターで販売されているスイーツ類も、美味しそうでした。
パウンドケーキやクッキー、スコーンなどの焼き菓子が並んでいます。
旬のスイーツが販売されるので、季節が変わるたびに訪れたくなりますね。
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ちなみに、アルコール類も楽しめるようで、
「おいしいビール冷えてます」という魅惑的なポップがあります。
カフェ入口すぐの階段にはおしゃれな酒瓶が並んでいました。
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今回は、ネルドリップで抽出されたアイスコーヒーと、
オーガニックのダージリンストレートティーの二つを頼みました。
二重構造のグラスで、冷たいドリンクをゆっくりと味わえます。
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「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」の店内②竹建築の和室
カフェでの注文時に「和室」を希望すると、庭園の見える和室スペースで飲食できます。
和室はテーブル席が二つなので、満席の場合もあります。
もしご希望でしたら、訪問の前に事前予約をしておくことをおすすめします。
カフェエリアからの細い通路を抜けると、竹建築の和室へと繋がっています。
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こちらが和室スペースの様子です。
落ち着いた照明と、外から射し込む柔らかい自然光の、穏やかな空間。
庭園の竹が風でゆれて、笹の葉のサラサラとした音が聞こえてきます。
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こちらの和室も、「かぐや姫 竹御殿」と同様に、竹づくしの空間です。
壁をつたう珍しい形の竹は、亀の甲羅に似た「亀甲竹」という種類。
京都の「洛西竹林公園」というところでも見ることができます。
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花灯窓・花頭窓(かとうまど)と呼ばれる、アーチのような形の障子。
その下に置かれている竹細工のランプから、放射状の光と影ができていました。
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クッションは、京都のテキスタイルブランド「SOUSOU」のもの。
色々な模様の、座高のあるクッションが並んでいて、とても可愛いです。
テーブルは「スノーピーク(Snow Peak)」というアウトドアブランド。
もしかして…と思って調べてみたところ、やはりこちらのテーブルも竹製でした。
細やかなこだわりと、お店への愛情が感じられます。
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和室の畳に腰をかけて、庭園をぼうっと眺めていると、
普段よりもゆっくりと時間が流れている気持ちになります。
庭園をぐるりと囲っている竹が、まるで結界のように
このカフェの空間を守っているのを感じました。
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扇風機や蚊取り線香など、室内の一つひとつの道具に味があって、
風情ある「夏」の空気を堪能することができました。
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おわりに
今回は、京都の西京区にある「バンブーコーヒー」をご紹介しました。
木造建築とはひと味違う、竹建築のユニークなカフェ。
京都らしい雰囲気を、存分に味わうことができる場所です。
風情のある名建築から庭園を眺めて、笹の葉がゆれる音を聞きながら癒されるか。
あるいは、"竹"のポップなネオンのもとで写真映えするカフェ空間を楽しむか。
異なるふたつの魅力的な空間を堪能できる、唯一無二のカフェです。
鈴虫寺でお願いごとをした帰り道に、ぜひお立ち寄りください。
![](https://kyo-watari.com/wp-content/uploads/2022/08/banboo_coffee031-1024x681.jpg)
「バンブーコーヒー/Bamboo coffee」の情報
名称 バンブーコーヒー/Bamboo coffee 住所 〒615-8287 京都府京都市西京区松尾万石町51 電話番号 075-275-8101 営業時間 10時00分~18時00分 定休日 不定休 駐車場 なし ※入口付近に駐輪は可能 公式サイト 最寄り駅 阪急「松尾大社駅」下車、徒歩15分 京都バス「苔寺・すず虫寺」下車、徒歩15分 市バス「鈴虫寺・苔寺道」下車、徒歩8分
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