京都市上京区にある「益富地学会館(石ふしぎ博物館)」。
一部屋の展示室の中に、魅力的な鉱物や化石の標本が数多く並んでいます。
今回は、美しくて面白い「石」の魅力を心ゆくまで堪能できる、「益富地学会館」をご紹介します。
益富地学会館の場所・アクセス方法
益富地学会館は、京都御所から徒歩10分ほどの場所にあります。
最寄り駅は地下鉄烏丸線「丸太町駅」、市バスは「烏丸下長者町」です。
烏丸通を北へ歩き、出水通を左へ曲がります。
クリーニング店とコインパーキングに挟まれた小さい通りが出水通です。
少し歩くと、右手に益富地学会館が見えます。
こちらが外観の様子。エントランスは石や化石で飾られています。
ドアの持ち手がアンモナイトになっていました。
展示室の様子
受付で入館料300円を支払い、三階にある展示室へ移動します。
展示室では、国内外の鉱物や化石、地質標本などが一般公開されています。
展示室の営業日は土日祝のみとのことです。
階段にも、石が所狭しと並んでいました。
こちらが展示室の様子です。
ワンフロアの中に、たくさんの鉱物や化石が展示されています。
これほどの数の石を蒐集するために、一体どのくらいの年月を費やしたのでしょうか?
創設者である益富博士の、石に対する熱意と愛情が伝わってきます。
不思議な形の鉱物
学生の頃に地学で「地層・化石」について学んで以来、石に触れる機会はありませんでしたが、今回はたくさんの魅力的な石を知ることができました。
オーケン石
アザラシみたいな石を発見。
白くてふわふわとしていますが、まぎれもなく石とのこと。不思議ですね。
玄武岩の空洞の内側に、密集して形成されます。
ナウシカが腐海で、試験管に集めていた胞子を思い出しました。
砂漠のバラ(重晶石)
名前の通り、砂でできたバラのような見た目の石。
この石が形成される砂漠にはオアシスが存在する(または、かつて存在した)らしいです。
「砂漠」「バラ」「水(オアシス)」と、『星の王子様』を彷彿とさせる石でした。
パイライト(黄鉄鉱)
人工的に作られたとしか思えない完璧な立方体をしていますが、自然が作り出した結晶です。
パイライトとその母岩は対極的な形をしているのに、どちらも「石」というのが面白いですね。
コンニャク石
「石は固いもの」という固定観念をくつがえす、曲がる石。
横から見たらゆるくカーブを描いていて、本当にコンニャクのようでした。
桜石
桜の花のように可憐な「桜石」。
この石の主な産地は、京都の亀岡市とのことです。
まるで子どもの頃の宝物のような、どこかノスタルジーを感じる石です。
水晶(日本式双晶)
こちらは桜の花びらのような形をした水晶。
この形の水晶は、かつて日本でたくさん産出されたため「日本式双晶」と名付けられたそうです。
本物の桜の花と、桜石や日本式双晶を並べてみたいと思いました。
長くなったため、次のページへ続きます。
次のページでは、「絵画のような美しい鉱物」をご紹介します。
コメント
[…] […]