映画の町として知られる、京都の太秦。太秦の住宅街に佇む「ハシゴカフェ」は、銭湯の面影を残す、緑あふれる隠れ家のようなカフェです。
今回は、ハシゴカフェの店内の雰囲気や、フードメニューについてご紹介します。
「Hashigo Cafe /ハシゴカフェ」の場所と外観
ハシゴカフェは、嵐電「常盤駅」から線路沿いに南へ歩いて、およそ4分ほどの場所にあります。踏切のすぐ近くに、鮮やかなミントグリーン色のドアが見えますよ。
こちらがハシゴカフェの外観。瓦屋根の、古き良き和風建築と、町屋カフェらしくリノベーションされた温かみのある玄関の雰囲気がマッチしています。
店先の左右両側に、駐輪スペースが取られています。バイクや自転車での来店も安心の広さでした。
駐車場は、踏切を渡って高校の前を通過したすぐ右手側にあります。現在は、「i.Garage」の7番と8番がハシゴカフェの駐車場。2台しか停められませんので、時間帯によっては満車になってしまっている可能性もあります。
一言メッセージが書かれた、手づくりのような木製看板や黒板が素敵です。ハシゴカフェという名前の通り、至るところにハシゴ(本物のハシゴから、ハシゴモチーフの小物まで)が置かれていますね。
ドアノブもハシゴ型。外壁には「845」と書かれた、可愛らしいタイルが貼られています。
ちなみに、今回ご紹介するハシゴカフェは、もともと和歌山県にあるカフェなんです。和歌山店を経営していたオーナー様が、新しく京都でオープンした系列店なのだそうです。
お店の前に屋根付きのバイクが置いてあったので、もしかしたらデリバリーにも対応しているのかもしれません。
「Hashigo Cafe /ハシゴカフェ」の店内の様子
店内に入って真正面のスペースには、ハシゴカフェのオリジナルかき氷を味わえるミニ屋台があります。「ハシゴオリ」というかき氷で、細かいふわふわした氷の食感が味わえますよ。夏に訪れる際は、ぜひ頼んでみてくださいね。
アクセサリーやトートバッグなど、ハンドメイド作品の販売もされています。
左手側にはレジやカウンター席があり、「Hashigo Cafe」と大きく書かれたカウンターにはたくさんのスパイスが所狭しと並んでいます。
奥の部屋に進むと、想像以上の開放的な空間が広がっていました。高い天井にある大きな天窓からは、穏やかな太陽光が射し込み、リラックスして過ごすことができます。
おすすめポイント①「ハシゴ」×「温泉」モチーフが魅力
お店に入って右奥の部屋には、なんと、銭湯の「湯船」が土台となっている大きなテーブル席があります。
湯船のテーブル席では、まるで賑やかな大浴場のような雰囲気を楽しめますよ。ぜひ、テーブルの下を覗いてみてください!実は、立派なクマの像が隠れているんです。
温泉に居るのにご飯を食べる…という、不思議な感覚を味わえますね。
ハシゴカフェ店内には、たくさんの「ハシゴ」モチーフが散りばめられています。
天井や壁に掛けられている大きなハシゴから、隠れミッキーのようにこっそり潜んでいる小さなハシゴ雑貨まで。
あらゆるところに、温泉の面影が色濃く残っているのもポイント。
カラフルなタイル張りの浴場がそのままの形で取り入れられて、レトロな体重計まで置かれています。
ダイナミックに削られた白い壁は、もともと温泉の男湯と女湯を隔てていた名残りでしょうか。
京都の紫野にある「さらさ西陣」という温泉をリノベーションしたカフェでも同じように、温泉の壁をそのまま残し、部屋の仕切りのように使われていたことを思い出しました。
おすすめポイント②それぞれスタイルの異なる、ユニークな座席
色々な座席のタイプがあることが、ハシゴカフェの魅力のひとつ。
上記でご紹介した湯船が土台に使われているテーブル席の他にも、スタイルの異なるユニークな席がたくさんあります。
特に魅力的な座席は、おひとり様専用の半個室(?)。全体がタイルで覆われていて、まるで秘密基地のような小さなスペースなんです。
人間が一人すっぽりと収まるミニマムなサイズ感で、とてもワクワクします。なぜか設置されている給湯機は、39℃のいい感じの温度設定でした。
ひとりで訪れて、ここでゆっくり籠城してみるのも楽しそうです。
こちらもタイルに囲まれている、湯船タイプの座席。湯船の縁に腰をかけて休憩するような感覚です。
サイズ感や配置的に、元々の用途としては水風呂や変わり湯だったのでしょうか?
その他にも、タイルで華やかに飾られている二人掛けの席や、端の方には、落ち着いてじっくり語り合えるようなテーブル席があります。
店内の左奥は、土足厳禁の、靴を脱いでゆったりと座れるソファやコタツの席。
アコギギターが置いてありますので、演奏できる方はチャレンジしてみてください☺
一つひとつの座席に飾られている小物もそれぞれ違っていて、こだわりを感じます。
ぜひ、お気に入りの特等席を見付けてくださいね。
「Hashigo Cafe /ハシゴカフェ」のメニュー
フードとドリンクのメニューはこちら。刺繡糸が使われた、手づくりのメニュー表も可愛いです。
ハシゴカフェで特に人気の高いメニューは、スパイスカレーや「大人様ランチ」など。
デザートは、夏はかき氷、冬はフレンチトーストが定番メニューです。
カウンター席の近くの壁には、写真付きのメニュー表もありました。
フレンチトーストは「木苺フレンチトースト」「京風フレンチトースト」「キャラメルナッツフレンチトースト」「チョコバナナフレンチトースト」と、色々な種類があるので、どれにしようか迷ってしまいますね。(数量限定の、「桃スペシャルフレンチトースト」もあるようです。)
「Hashigo Cafe /ハシゴカフェ」のフレンチトースト・スパイスカレー・大人さまランチを実食
今回は、手づくりインドカリー(980円)と大人様ランチ(1080円)、そしてキャラメルナッツのフレンチトースト(770円)を注文しました。
何種類ものスパイスが効いたカレーは、「ふつう・中辛・辛口」と、三段階から辛さをチョイスできます。ライスもルーも大盛りで、ボリューム満点。スパイスの香りが食欲をそそります。
ほかの方の口コミでは「中辛はそこまで辛くない」と書かれていましたが、個人的には中辛でも結構辛く感じました。辛いのが苦手な方には、「ふつう」かもしくは香辛料を控えめでオーダーするのが良いかもしれません。
大人様ランチは、名前の通り、お子様ランチの大人バージョン。「845」と書かれた小さな旗が立っていて、子ども心をくすぐられました。
日替わりのメイン一品に副菜が添えられた、彩り豊かな定食メニューです。
本日のメインで選んだ、温玉乗せの照り焼きチキンは、毎日のおかずにしたい一品。
野菜がよく煮込まれたおみそ汁は、出汁が効いていてとても美味しかったです。
こちらがキャラメルナッツのフレンチトースト。
トーストがピラミッドのように積まれていて、見た目にも華やかなデザートです。
上に乗っている小さな可愛いマシュマロコンビは、ハシゴカフェのオリジナルキャラクター。
とても甘そうな見た目に反して、一口食べると、意外な甘じょっぱさに驚きます。
生クリームやアイスの甘さと、トーストのほろ苦いしょっぱさがよく合います。大人な味わいなので、甘すぎるものが苦手な方でも食べやすいと思います。
どのフードメニューも非常にボリューミーで、食べ応え抜群でした。
フレンチトーストだけでも十分な量があるので、複数人でシェアするのもおすすめですよ。
ホットコーヒー(500円)は、程よい苦味と酸味。明度の高いトルコブルー×金色のうつわが非常に美しくて、どこのお店のものなのか気になります。
おわりに
京都の太秦にある 「Hashigo Cafe /ハシゴカフェ」 では、開放感のある空間でリラックスしながら、温泉気分も美味しいごはんも味わえます。
こちらのお店のフレンチトーストは、他で食べるものとはひと味違う美味しさなので、ぜひともご賞味いただきたいです。
店員さんも朗らかで親切な方で、必ずまた訪れたいと思える素敵なカフェでした。
皆さんもぜひ、ハシゴカフェに行ってみてくださいね☺
京都には、ハシゴカフェのほかにも、銭湯をリノベーションしたカフェが何店舗かあります。
▼レトロな銭湯カフェ「さらさ西陣」の記事もありますので、よろしければご覧ください。
名称 Hashigo Cafe kyoto(ハシゴカフェ 京都)
住所 〒616-8171 京都府京都市右京区太秦青木ケ原町3−4
電話番号 075-862-0845
営業時間 11時00分~18時00分
定休日 水曜日・木曜日
公式サイト https://www.facebook.com/hashigocafekyoto/
最寄り駅 京福電鉄北野線(嵐電)「常盤駅」下車徒歩4分
市バス「常盤・嵯峨野高校前」下車徒歩5分
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