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【京都の食】レトロモダンな銭湯カフェ「さらさ西陣」

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カフェ・喫茶
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京都市北区にある「さらさ西陣」は、歴史のある銭湯をリノベーションしたレトロな雰囲気のカフェ。

大通りから少し離れた、閑静で文化的な町並みの中にあります。

今回は、京都らしい和の空間を存分に味わえる、「さらさ西陣」をご紹介します。

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「さらさ西陣」の概要・外観の様子

「さらさ西陣」は、京都でとても人気のある「カフェさらさ」の系列店です。

「さらさ」は1984年に、富小路三条の町家を、クリエイティブな若者たちが内装工事をしてイノベーションしたのが誕生のきっかけ。

京都市内に6つの店舗を構える「カフェさらさ」は、カフェや焼菓子店、コーヒーショップなどを営んでいて、お店ごとに異なる雰囲気があります。

その中でも、築80年の銭湯を改装した「さらさ西陣」は、まるで映画や舞台のセットのような、迫力のある店構えが魅力。

ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋を彷彿とさせる佇まいです。

映画「千と千尋の神隠し」のお風呂屋さんの様な唐破風の屋根、格天井と呼ばれる立派な高い天井、和製マジョリカタイル全面張りのアンティークと呼ぶにふさわしい店内です。築80年の銭湯旧藤の森温泉をリノベーションし、さらさ2号店として2000年に「さらさ西陣」をOPENしました。

さらさ西陣

個人的には、二階の木枠の窓・木製の手すりの感じが、「千と千尋」で千とリンさんが大きいお饅頭を食べていた場所のようで、とてもワクワクします。

日本特有の、「唐破風」という丸みのある屋根の造り。城郭や社寺で見られる、歴史を感じる建築です。

駐車場は、お店の向かい側に2台分停められるスペースがあります。自転車やバイクは、お店の前の空きスペースに駐輪されていました。

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「さらさ西陣」 の混み具合

今回、「さらさ西陣」 に行った日は休日の昼頃で、3組ほど待ちが出ていました。

入店後はゆっくりと過ごせますが、人気があるお店なので、スムーズに入りたい方は事前に電話予約をするのをおすすめします。

ただ、店内は席数が多いためか、待ち時間はそれほど長くなく、15分‐20分くらいで入店できました。

お隣にある素敵なガラス細工屋さんの雑貨を眺めているうちに、あっという間に順番が回ってきました。

「さらさ西陣」 の店内の様子

店内は、入口側の天井がとても高く、開放感があって気持ちの良い空間です。

奥の方に進むと、色鮮やかで美しい「和製マジョリカタイル」が目に入りました。

「和製マジョリカタイル」は、大正初めから昭和10年代を中心に、近代イギリスのヴィクトリアンタイルを模して日本で生産された多彩色タイルを指します。

和製マジョリカタイル―憧れの連鎖 (INAXミュージアムブック)
和製マジョリカタイル―憧れの連鎖 (INAXミュージアムブック)

このタイルは、すぐ近くにある有名な「船岡温泉」で使われているタイルと同じものが使われているのだそう。古き良き銭湯の魅力を残したい、という想いが伝わってきますね。

さらさ西陣の建物も、船岡温泉も、どちらも重要文化財です。

天井には、ボイラーのような装置が。「千と千尋」の、釜爺のボイラー室を思い出します。

お店の奥側は吹き抜け構造になっていて、天窓から光が射し込んできます。柔らかい自然光と、控えめな照明によって、お客さんもリラックスした時間を過ごしているようでした。

レジ・カウンター席の周辺には、銭湯ののれんが掛けられていて、賑やかな雰囲気です。

ソファー席、テーブル席、カウンター席と、選ぶ座席によって、それぞれ異なる過ごし方ができそうですね。

さらさ西陣で撮影された、綾瀬はるかさんのカレンダー。

雑誌や本、雑貨類が置いてあるコーナー。ミニチュアの釜戸が可愛いです。

漢数字が書かれた木製の下駄箱(ロッカー)や、脱衣所にあるようなカゴなど、銭湯らしいモチーフにこだわりを感じます。

「さらさ西陣」 のメニュー

さらさ西陣は、ごはんやスイーツ、ドリンクのメニューがとても充実しています。

 

ごはんやスイーツのテイクアウトも可能なので、近くにある眺めの良い「船岡山公園」でピクニックもできますよ。

ケーキや焼菓子の種類がたくさんあるので、レジ前のウィンドウは要チェックです。

「さらさ西陣」 のケーキを実食

アップルウォールナッツケーキ

伝票代わりに渡された番号札も、銭湯のようで面白いです。

シナモンが効いたアップルウォールナッツケーキは、りんごとクルミがぎっしり詰まっていて、ボリューミー。

「クランブルケーキ」という種類で、ザクザクした生地の食感が楽しめます。

ぽろぽろ野いちごソーダ

ベリーのスカッシュは爽やかな酸味で、ブルーベリーやラズベリーがたっぷりと入っています。

ドリンクをかき混ぜると、白色から薄いピンク色に変化していました。

ホワイトチョコのチーズケーキ

濃厚なチーズケーキ。ケーキの表面はホワイトチョコがコーティングされています。

パリパリしたチョコレートと、クリーミーなチーズの、二つの食感を堪能できました。

ルイボスシュガープラム

プラムの香りや風味を感じる、ノンカフェインティー。

ひまわり、コーンフラワー、ローズレッドといった、色とりどりの花びらが入っているロマンチックな紅茶です。

今回は頼まなかったのですが、とても気になったのが「フルーツバスケット」という魅力的な名前の紅茶。

パパイヤ、クランベリー、オレンジピール、ストロベリーなどのフルーツが入った紅茶で、とても美味しそうでした。

「さらさ西陣」 の周辺の様子

さらさ西陣のある鞍馬口通は、ものづくりの文化が息づく、ノスタルジックで風情のある通り。

素敵なお店やレトロな建物が立ち並んでいます。

さらさ西陣のすぐ隣にある、いくつかギャラリーが集まっている「藤森寮」。

ガラス細工のお店「ガラス工房nazuna薺」では、トンボ玉の手づくり体験も行われていました。

鞍馬口通には、色とりどりの季節の花が咲いていて、町の人みんなで暮らしや景観を大切にしていることが伝わってきました。

おわりに

「さらさ西陣」は、懐かしさの中にも洗練されたこだわりが感じられる、「レトロモダン」という言葉がぴったりな場所。

京都でおすすめのカフェを聞かれたら、真っ先に「さらさ西陣」を挙げるくらい素敵なお店です。

中心街から離れた場所にありますが、その分、ゆっくりとした時間を過ごせますよ。

ぜひ一度、訪ねてみてくださいね。

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名称    さらさ西陣(さらさ にしじん)
住所    〒603-8223 京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
電話番号    075-432-5075
営業時間  12時00分~23時00分
定休日   最終水曜日
公式サイト https://www.cafe-sarasa.com/shop-info/%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%95%E8%A5%BF%E9%99%A3/
最寄り駅  地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅 徒歩10分
      市バス「堀川鞍馬口」「千本鞍馬口」「大徳寺前」下車徒歩10分

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