京都市中京区の寺町通り沿いにある「行願寺(革堂)」は、一千年もの歴史を誇るお寺です。
そして、「京都の猫寺」としても知られています。
今回は、蓮の花咲く行願寺で暮らしている、猫たちに会ってきました。
行願寺へのアクセス
京都御所のある寺町通丸太町から、東南へ下ります。
趣のある町並みを5分ほど歩くと、町にとけ込むように存在している行願寺に辿り着きます。
「こうどう」と書かれた看板が目印です。
こちらが行願寺の正門。赤い提灯のある立派な本堂が見えます。
境内は南北に長く、正門から見た印象よりも広い敷地でした。
行願寺の猫たち
「猫寺」という噂のとおり、猫たちと出会うことができました。
境内に入ってすぐ、蓮の鉢植えのもとでくつろぐ二匹を発見。
蓮の葉を日傘代わりに活用して、涼んでいるところです。
そして地面には肉球のあとが点々と・・・
境内を自由気ままに歩き回っていることが、足跡からも伝わってきます。
掃除用具に紛れて、ここにも一匹。
木陰の冷たいコンクリートの上が、リラックスできるようです。
休憩所でも、ベンチの下で休んでいる子がいました。
あちこち歩きまわって、いいお昼寝スポットを探しているみたいですね。
七福神の寿老人神堂にも、先ほど会った子が座っていました。
この子にも長寿の御利益がありますように・・
みんな、付かず離れずの距離感を保ってくれています。
本堂のそばには猫用のベッドもありました。
ここで暮らす猫たちにとっては、歴史あるお寺が自分たちの寝床なのですね。
自由に歩き回っている様子。
鉢植えの隙間も、芝生の上も、散歩道のようです。
参拝者の方々も、参拝の後には猫を愛でて帰られていました。
境内の様子
境内には、鉢植えの蓮がきれいに並んでいます。
昼下がりの暑い時間に水やり作業をされていて、植物を大切に育てられている様子が伝わってきました。
御本尊は、「千手観世音菩薩」様。
西国三十三か所や都七福神めぐりなど、多くの札所になっているお寺なので、巡礼らしき参拝者も見受けられます。
休日に参拝したところ、人の出入りはありますが混み合っていなかったので、落ち着いて回ることができました。
静かで心地よい雰囲気です。
左手に進むと、七福神の石像が並んでいました。
ここ行願寺は、七福神を祀るお寺をお参りすることで福がもたらされる、「七福神めぐり」のお寺としても知られています。
七福神のひとり、長寿を授ける神様の「寿老人」様が祀られています。
8月上旬に訪ねたところ、蓮の花はまだつぼみの状態でした。
蓮といえば池に咲く姿を思い浮かべますが、鉢植えの蓮もまた、お寺を囲うように彩っていて素敵です。
緑に囲まれた鐘楼。
奥へ進むと、フジバカマの鉢がたくさん並んでいました。
秋には寺町通り一帯で「藤袴祭」という催しが行われます。
行願寺はその祭りの拠点となっているようで、秋になるのが待ち遠しいです。
参照:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/31547
(京都新聞 2019年10月10日)
おわりに
町のお寺として古くから愛されている、行願寺。
蓮の葉に囲まれた境内は、穏やかな空気が流れていました。
そんな行願寺にいる猫たちも、人々に愛されて暮らしています。
ぜひ一度、会いに行ってみてくださいね。
名称 行願寺(ぎょうがんじ) / 革堂(こうどう)
住所 〒604-0991 京都府京都市中京区 竹屋町上ル行願寺門前町17
電話番号 075-211-2770
拝観時間 8時00分~16時30分
おまけ
行願寺へ向かう途中、寺町通りを歩いていると、お店の前で番犬(?)をしているコーギーに会いました。
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